新型RAV4 フルモデルチェンジで新たな魅力を纏い、2025年12月頃発売予定

2025 Toyota RAV4 gr sport

トヨタのミドルクラスSUVとして絶大な人気を誇るRAV4が、この度6代目へとフルモデルチェンジを果たします。2025年5月21日に発表された新型RAV4は、その発売が2025年12月頃と予定されており、多くのSUVファンからの注目を集めています。現行モデルが2019年の登場から5年以上が経過していることを考えると、まさに満を持しての世代交代と言えるでしょう。

新型RAV4は、内外装のデザイン刷新、パワートレインの進化、先進安全技術の強化など、多岐にわたる改良が施されています。従来のRAV4が持つ力強さやタフなイメージはそのままに、より洗練された都会的なSUVへと進化を遂げ、あらゆるライフスタイルにフィットする相棒のような存在となることを目指しています。

目次

新型RAV4のデザイン:タフさと先進性を両立

新型RAV4のエクステリアは、トヨタの最新デザイン言語である「ハンマーヘッド」を採用したフロントフェイスが特徴的です。これにより、力強さと先進性を兼ね備えた外観が実現されています。シャープなヘッドライト、大型のフロントグリル、立体的なバンパーが、その存在感を際立たせています。

また、新型RAV4では、ユーザーの多様なニーズに応えるため、3つの異なるスタイルが用意されています。

  • RAV4 CORE(RAV4コア): ベースモデルとして、ボディ全体の塊感で構成された「SUVハンマーヘッド」を採用し、タフさを強調。バンパーと一体となったグリルが先進感と強さを立体的に表現しています。
  • RAV4 ADVENTURE(RAV4アドベンチャー): オフロードイメージをさらに高めたこのモデルは、ワイドトレッド化と専用ホイールアーチモール、縦比率の高い大型グリルを採用することで、SUVらしい力強さをプラスしています。ハンマーヘッドのノーズピークを高く設定し、オフロード感を強調。新開発色の「アーバンロック」も設定され、自然にも都会にもマッチする雰囲気を演出します。
  • RAV4 GR SPORT(RAV4 GRスポーツ): PHEV専用のスポーツモデルであるGR SPORTは、モータースポーツの知見を活かし、機能美を追求したデザインと足回りのチューニングが施されています。ボディ剛性も強化されており、市街地からワインディングまで、様々な道で走る楽しさを味わえるスポーティなモデルです。フロントデザインには、「G」をモチーフにした六角形のメッシュ形状を採用した「Functional MATRIXグリル」を装備し、空力性能を高める前後スポイラーや専用ホイールデザインも採用されています。ワイドトレッド化(+20mm)やサスペンション・EPSの専用チューニング、専用軽量アルミホイールの採用などにより、高い操縦安定性が実現されています。

新型RAV4のボディサイズは、先代モデルから小幅な変更に留まっています。全長は4600mm〜4645mm、全幅は1855mm〜1880mm、全高は1680mm〜1685mm、ホイールベースは2690mmです。特にADVENTUREとGR SPORTの全幅は1880mmとなり、日本の機械式駐車場を利用する際には注意が必要となる場合もあります。TNGAプラットフォームの車体は、ねじり剛性やサスペンションの支持剛性を強化し、ボディへの接着剤付与量を増加させることで、よりフラットな走り出しとキビキビとしたコーナリング性能が実現されています。

新型RAV4のインテリア:先進技術と快適性の融合

新型RAV4のインテリアは、グローバルで販売される主力モデルとして、世界のライバルSUVと競うことができる機能性と質感が追求されています。快適性と使い勝手を高めるため、ウーブン・バイ・トヨタ株式会社で開発が進められているソフトウェアプラットフォーム「Arene(アリーン)」をトヨタとして初採用しています。Areneの導入により、さらなる「安全・安心」や「移動の楽しさ」が実現され、あらゆるライフスタイルにフィットする相棒のような存在を目指しています。

運転席には12.3インチのフルデジタル液晶メーターが採用され、中央には10.5インチと12.9インチが設定される新世代マルチメディアの大型ディスプレイオーディオが配置されています。カスタマイズ可能なホーム画面の採用により、ユーザー一人ひとりに合わせた操作性が向上。また、音声認識の応答速度・理解精度も向上し、より快適な対話が可能となりました。新モデルでは、ナビを表示しながらマルチメディアの画面を出す2画面表示も可能となり、運転支援モニタリングには周辺車両のリアルタイム描写が追加され、認識状況がよりはっきりと分かるようになりました。

インストルメントパネル上面は約40mm低く配置され、見晴らしの良い視界を確保することで、運転のしやすさが追求されています。ディスプレイやシフトなどの各種機能を、島(アイランド)のように一体的に配置する「アイランドアーキテクチャーデザイン」を採用。SUVとしての平衡感覚がつかみやすい水平なインストルメントパネルに加え、目線移動が少ないナビゲーション・メーターと、手が届きやすいレジスター配置で操作性を向上させています。

コンソールは、スマートフォンの急速充電やUSB充電の配置が工夫され、使いやすさを追求。普段はアームレストとして使用でき、裏返すとトレイにもなるリバーシブルコンソールボックスが採用されています。シフトパネルは、シフト、電動パーキングブレーキ(EPB)、ブレーキHOLDスイッチを集約し、運転中の視線移動や動作を最小化。シフトバイワイヤの採用により、シンプルでクリーンなデザインを実現するとともに、ピアノブラックによる仕上げで上質さがプラスされています。

さらに、新型RAV4では素材の質感向上にも注力しており、高級感のある内装材やソフトタッチの表面処理が随所に施されています。シートの快適性も大幅に向上し、長距離ドライブでも疲れにくい設計となっています。SUVらしさを感じさせる硬質な素材と、快適性を高めるソフトパッドを効果的に組み合わせることで、機能性と快適性を両立したインテリアに仕上がっています。

ラゲージルームは、車両サイズはそのままに、荷室容量を従来の733Lから749Lに拡大。リアシート折りたたみ時の角度をさらにフラットにすることで、長尺物の収納性も高められ、実用性が向上しています。

新型RAV4のパワートレイン:電動化への移行と性能向上

新型RAV4のパワートレインは、電動化がさらに進み、ハイブリッド(HEV)とプラグインハイブリッド(PHEV)の2タイプが設定されます。ガソリン車は廃止され、環境性能と走行性能の両立が図られています。

  • ハイブリッド(HEV):
    • 2.5L直列4気筒エンジンに電気モーターを組み合わせ、システム合計出力はE-Fourで239ps、FFで229psへと出力を向上。
    • トランスアクスル、パワーコントロールユニット、電池などの改良によりモーターの出力が向上し、シームレスな加速感に加え、軽やかな出足とダイレクトな駆動力レスポンスを実現しています。
    • 0-100km/h加速は8.1秒と、力強い加速性能も持ち合わせています。
  • プラグインハイブリッド(PHEV):
    • トヨタ初搭載となる最新の第6世代ハイブリッドシステムをベースに、大容量の駆動用バッテリーや高出力充電器対応を組み合わせた、新開発のプラグインハイブリッドシステムを採用。
    • フロントアクスルへのシリコンカーバイド半導体採用などにより、小型・高効率化を実現。駆動伝達系では損失低減を図ることで燃費を向上させています。
    • バッテリー容量は従来の18.1kWhから22.7kWhに大容量化され、EV航続距離は従来の95kmから150kmまで延長されました。日常的な短距離走行では電気自動車として使用でき、環境負荷を低減します。
    • システム合計出力はE-Fourで324psと、モーター出力も12%アップしており、0-100km/h加速は5.8秒と、非常に優れた加速性能を誇ります。
    • V2H(ビークルtoホーム)にも対応し、家庭への電力供給も可能。さらに、DC急速充電も追加され、約30分で満充電の80%まで充電ができるようになり、利便性が大幅に向上しています。
    • PHEVモデルには、スポーツモデルとなるRAV4 GRスポーツが設定され、各ホイールあたり2.2kgの軽量化を実現した専用ホイールと235/50R20ハイグリップタイヤ、フロントリップスポイラー、リアウイングスポイラー、静電気除去機能付きスポーティシート、EPSチューニング、フロントパフォーマンスダンパー、リアサスペンションブレース、専用サスペンションチューニングなどを採用することで、走行性能がさらに高められています。

新型RAV4の燃費は、最新ハイブリッドシステムにより改善され、2.5LハイブリッドではWLTCモード燃費が22.5km/L、2.5LプラグインハイブリッドではWLTCモード燃費が23.5km/Lが見込まれています。これにより、環境性能と経済性を両立したSUVとして、さらに魅力が増しています。

新型RAV4の安全装備:次世代「Toyota Safety Sense」で安心を追求

新型RAV4の安全装備には、最新の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」が全車に標準搭載されます。この先進的な安全システムは、RAV4の安全性能を大幅に向上させ、ドライバーや乗員、そして他の道路利用者の安全を確保します。

  • プリクラッシュセーフティ: 昼間の自転車や夜間の歩行者も検知可能になり、より広範囲の危険を察知します。交差点での検知能力も向上し、右折時の対向直進車や横断歩行者との衝突リスクを低減します。低速時の加速抑制機能や緊急時の操舵回避支援機能も新たに追加され、より包括的な安全性能を提供します。
  • レーントレーシングアシスト(LTA): レーダークルーズコントロール作動時に車線維持のためのステアリング操作を支援し、長距離ドライブの疲労軽減に貢献します。
  • ドライバー異常時対応システム: 走行中の運転者が急病などにより運転の継続が困難になった場合、自動的に車両を減速・停車させる機能です。センサー情報を用いて、路肩に退避スペースが確認できた場合には、減速後、路肩へ寄せて停車できるように進化しました。
  • パノラミックビューモニター(PVM): 「死角ゼロ」を目指し、3D映像化を採用。より直感的な使い勝手と車両透過による視野拡大を実現し、駐車時や狭い場所での取り回しをサポートします。
  • 急加速抑制機能: 障害物の有無にかかわらずアクセルの踏みすぎ・踏み間違いを検知するとクルマの加速を抑制する機能です。これにより、誤操作による事故を未然に防ぎます。
  • ロードサインアシスト(RSA): 主要な交通標識を読み取ってインパネに表示し、ドライバーの状況認識を支援します。
  • オートマチックハイビーム(AHB): 夜間の視界確保と他車両への配慮を両立させ、安全な夜間走行をサポートします。
  • インテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ静止物): アクセルの踏み間違いや踏みすぎなどで起こる衝突を緩和し、被害の軽減に寄与するこのシステムは、車庫入れなどの運転時に静止物への接近を表示とブザーで知らせる「クリアランスソナー」に、静止物との接触を緩和する機能を追加しています。コンビニなどのガラスもしっかり検知し、低速走行時(15km/h以下)に進行方向にある静止物を検知している場合、ハイブリッドシステム出力を抑制し、さらに距離が縮まると自動的にブレーキをかけます。
  • 緊急ブレーキシグナル(ハザードランプ点滅式): 急ブレーキをかけると、ハザードランプが自動的に点滅し、後続車両に急ブレーキの警告を効果的に行い、追突事故のリスクを軽減します。

これらの先進的な安全機能により、新型RAV4は「交通事故死傷者ゼロ」というトヨタのビジョンに一歩近づき、SUVセグメントにおける安全性のベンチマークとなることが期待されます。

新型RAV4の価格:最新装備とラインナップ刷新で価格アップ

新型RAV4の価格は、ラインナップの変更と最新装備の採用によりアップします。これまで設定されていたガソリン車が廃止され、ハイブリッド車がエントリーモデルとなります。

  • RAV4 CORE:
    • HEV E-Four: 約410万円
    • PHEV E-Four: 約590万円
  • RAV4 ADVENTURE:
    • HEV E-Four: 460万円
  • RAV4 GR SPORT:
    • PHEV E-Four: 660万円

継続設定されるハイブリッド車とPHEV車では、主力SUVとしてスタート価格のアップ幅が抑えられ、約15万円ほどの変更に留まっています。一方、上位グレードは最新装備の採用により約30万円ほどアップする見込みです。

まとめ:新型RAV4はさらに魅力的なSUVへ

フルモデルチェンジを果たした新型RAV4は、最新のデザイン、進化したパワートレイン、そして最先端の安全装備を纏い、これまで以上に魅力的なSUVとして市場に投入されます。環境性能と走行性能の両立、そして優れた安全性能は、あらゆるユーザーの期待に応えることでしょう。2025年12月頃の発売に向けて、新型RAV4への期待はますます高まっています。

新型RAV4の登場は、SUV市場に新たな波を起こすこと間違いなしと言えるでしょう。この進化を遂げたRAV4が、あなたのカーライフにどのような変化をもたらすのか、今から楽しみですね。

トヨタ ニュースリリース

https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/42758102.html

トヨタ RAV4

https://toyota.jp/rav4

トヨタ

https://toyota.jp

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この記事を書いた人

IT業界でのキャリアを経て独立し、自動車関連ビジネスの立ち上げにも関わってきました。その経験から得た自動車に関する深い知識や、実際に多くの車種に試乗し、整備にも携わってきた経験を基に、お車選びに迷われている方々へ、判断の一助となるような情報発信を心掛けています。

これまで乗り継いできた愛車は、プリウス、アルファード、ハリアーといった実用性と快適性に優れた国産の人気モデルが中心です。

現在は、愛犬とのドライブが日々のリフレッシュになっており、週末には様々な車の試乗を重ねることが趣味の一つです。これまでに試乗した車の数は、数百台にのぼります。

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