フィアットの新型コンパクトSUV「Grande Panda Hybrid(グランデ パンダ ハイブリッド)」が、2026年11月7日に全国のフィアット正規ディーラーで発売されます。価格は369万円からで、48VマイルドハイブリッドによるWLTCモード燃費は20.8km/Lです。
1980年に登場した初代パンダの雰囲気を現代風に仕立てたレトロモダンなデザインが最大の特徴。この記事では、グランデ パンダのサイズやパワートレイン、2つのグレードの違い、そしてどんな人に向いているクルマなのかを整理します。

新型グランデ パンダ ハイブリッドの概要
グランデ パンダは、フィアットの名車「パンダ」の名前を受け継ぐ新世代モデルです。日本では2026年10月16日に発表され、11月7日から販売が始まります。
| 車名 | FIAT Grande Panda Hybrid |
|---|---|
| 発表日 | 2026年10月16日 |
| 発売日 | 2026年11月7日 |
| グレード | Icon(受注生産)/La Prima |
| 価格(税込) | 369万円〜420万円 |
| パワートレイン | 1.2L 3気筒ターボ+48Vマイルドハイブリッド |
| WLTCモード燃費 | 20.8km/L |
グランデ パンダとは?初代パンダから受け継ぐ考え方
初代パンダは、1980年に登場したフィアットの小型車です。デザインを手がけたのは、イタリアのカーデザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロ。平らなガラスや直線的なパネルを多用したシンプルな作りで、「安くて、たくさん積めて、壊れにくい」実用車として長く愛されました。
新型のグランデ パンダは、その初代の雰囲気を現代の技術でよみがえらせたモデルです。名前の「グランデ(Grande)」はイタリア語で「大きい」という意味。これまでのパンダよりひと回り大きなボディで、コンパクトカーの扱いやすさとSUVの使い勝手を両立させています。
見た目はレトロでも、中身は最新です。48Vマイルドハイブリッドや衝突被害軽減ブレーキなど、今の時代に求められる装備をしっかり備えています。「懐かしいデザイン」と「新しい技術」の組み合わせこそが、グランデ パンダの一番の個性といえるでしょう。
デザイン:初代パンダへのオマージュ

エクステリアは、角ばったボディや直線的なラインで初代パンダのイメージを再現しつつ、現代のSUVらしい力強さをプラスしたスタイルです。丸みを帯びたデザインが多い最近のコンパクトカーの中では、ひと目でそれと分かる個性があります。
インテリアは、タスマニアブルーを基調にイエローの差し色を加えた明るい空間。上級グレードのLa Primaでは、ダッシュボードに竹の繊維を約33%含む素材「BAMBOX」を採用しています。フィアットとして初めて使う素材で、サステナビリティを意識したクルマづくりを象徴するポイントです。

ボディカラーは4色
- ジェラート ホワイト
- リモーネ イエロー
- アクア アッズーロ
- チネマ ブラック
ジェラート ホワイト以外の3色は、5万5,000円(税込)高くなります。

サイズと使い勝手:全長4mのコンパクトボディ
| 全長×全幅×全高 | 4,010×1,765×1,630mm |
|---|---|
| ホイールベース | 2,540mm |
| 荷室容量 | 412L(後席を倒すと最大1,366L) |
| 室内の収納 | 合計13L |
全長はおよそ4mで、日本の街中でも扱いやすいサイズです。一方で荷室は412Lと、このクラスとしては余裕のある容量を確保しています。後席を倒せば1,366Lまで広がるので、キャンプ道具や大きな荷物を積む使い方にも対応できます。
ただし全幅は1,765mm、全高は1,630mmあります。マンションなどの機械式立体駐車場は高さ1,550mmまでの所が多いため、駐車場の制限は購入前に確かめておきましょう。
パワートレイン:48Vマイルドハイブリッドを搭載
パワートレインは、1.2Lの直列3気筒ガソリンターボエンジンに、最高出力15kWのモーターと48Vバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドです。トランスミッションは6速デュアルクラッチ(DCT)を採用しています。
マイルドハイブリッドといっても、低速ではモーターだけで走ることもできます。時速30km以下なら最大約1km、エンジンを止めたままでの走行が可能。渋滞やゆっくり走る住宅街で燃費を稼げる仕組みです。
| エンジン | 1.2L 直列3気筒ガソリンターボ |
|---|---|
| モーター最高出力 | 15kW |
| バッテリー | 48V |
| トランスミッション | 6速DCT |
| WLTCモード燃費 | 20.8km/L |
| EV走行 | 30km/h以下で最大約1km |
48Vマイルドハイブリッドとは?
マイルドハイブリッドは、エンジンを主役にして、モーターが発進や加速を手助けする仕組みです。トヨタのTHSやホンダのe:HEVのような「ストロングハイブリッド」に比べるとモーターの役割は小さいものの、システムがシンプルで軽く、価格を抑えやすいのが特徴です。
グランデ パンダのシステムは48Vの電圧を使うため、12Vのものよりモーターの力を活かしやすく、低速でのモーター走行もできます。ブレーキをかけたときに回収したエネルギーをバッテリーにため、発進時に使うことで、ガソリンの消費を抑えます。
組み合わせる6速DCTは、2つのクラッチを交互に使って素早く変速するトランスミッションです。CVTとは違い、ギアがつながる感覚がはっきりしているので、運転を楽しみたい人にも向いています。
安全装備:日常使いに必要な機能をひと通り装備
- アクティブセーフティブレーキ(車両・歩行者・自転車を検知)
- レーンキープアシスト
- インテリジェントハイビーム
- ヒルスタートアシスト
- 電動パーキングブレーキ
- フロント/リアソナー、バックカメラ
衝突被害軽減ブレーキは歩行者や自転車も対象。駐車時に役立つ前後ソナーとバックカメラも付いており、輸入車が初めての人でも安心して乗れる内容です。
価格・グレード:IconとLa Primaの違い
| グレード | ジェラート ホワイト | そのほかの3色 |
|---|---|---|
| Icon(受注生産) | 3,690,000円 | 3,745,000円 |
| La Prima | 4,090,000円 | 4,145,000円 |
| La Prima ウインターパッケージ | 4,145,000円 | 4,200,000円 |
※価格はすべて税込。フィアットが2025年11月から導入している為替変動に伴う加算額(グランデ パンダは20万円)を含みます。
上級グレードのLa Primaには、17インチアルミホイール、ルーフレール、「PANDA MADE WITH LOVE IN FIAT」の文字が入った専用シート、BAMBOX素材のダッシュボードが装備されます。Iconは基本的な装備に絞ったグレードで、受注生産となる点に注意が必要です。

編集部の視点:グランデ パンダはどんな人に向いている?
「人と違うコンパクトSUV」を探している人
国産のコンパクトSUVは選択肢が多い反面、デザインが似てしまいがちです。グランデ パンダは、レトロなスタイルと明るいインテリアで、乗るだけで気分が上がるタイプのクルマ。実用性はしっかり確保しつつ、見た目でも楽しみたい人にぴったりです。
グレード選びはLa Primaが本命
Iconとの価格差は40万円ありますが、La Primaは装備が充実しているうえに、受注生産ではないため納車までの見通しも立てやすいと考えられます。グランデ パンダらしい内装の雰囲気を味わいたいなら、La Primaを選ぶのがおすすめです。雪の多い地域に住んでいる人は、ウインターパッケージも検討するとよいでしょう。
フィアット600 ハイブリッドとの選び分け
フィアットには、同じく48Vマイルドハイブリッドを積むコンパクトSUV「600 Hybrid」もあります。丸みのあるデザインの600に対して、グランデ パンダは角ばったスタイルと大きな荷室が持ち味。デザインの好みと、荷物をどれだけ積むかで選び分けるのがよさそうです。
購入前にチェックしたいポイント
Iconは受注生産
エントリーグレードのIconは受注生産です。注文してから生産するため、納車まで時間がかかる可能性があります。納期は販売店で確認しましょう。
価格には為替変動に伴う加算額が含まれる
フィアットは、急な円安による製造・輸送コストの上昇を受けて、2025年11月から「経済変動加算額」を導入しています。グランデ パンダの価格には20万円(税込)の加算額が含まれています。今後の為替の動きによって見直される可能性もあるため、見積もりを取るときは最新の価格を確かめてください。
ボディカラーで価格が変わる
標準色のジェラート ホワイト以外を選ぶと、5万5,000円(税込)が加わります。ボディカラーはグランデ パンダの印象を大きく左右するので、予算に余裕を持たせておくと安心です。
駐車場のサイズを確認
全長は約4mとコンパクトですが、全高は1,630mmあります。自宅やよく使う駐車場が機械式の場合は、高さ制限に収まるかを事前に確認しておきましょう。
グランデ パンダ ハイブリッドのよくある質問
Q. 発売日はいつですか?
A. 2026年11月7日です。全国のフィアット正規ディーラーで販売されます。
Q. 価格はいくらですか?
A. Iconが369万円から、La Primaが409万円からです(いずれも税込)。ボディカラーやウインターパッケージによって、最大420万円になります。
Q. 燃費はどのくらいですか?
A. WLTCモードで20.8km/Lです。
Q. 電気だけで走れますか?
A. 時速30km以下なら、最大約1kmをモーターだけで走れます。ただし充電して走る電気自動車やプラグインハイブリッドではないので、日常的にはエンジンとモーターを組み合わせて走ります。
Q. 荷物はどれくらい積めますか?
A. 通常時で412L、後席を倒すと最大1,366Lです。
まとめ
フィアットの新型グランデ パンダ ハイブリッドは、2026年11月7日発売、価格は369万円から。初代パンダを思わせるデザインに、WLTCモード20.8km/Lの燃費性能と412Lの荷室を組み合わせた、個性と実用性を両立したコンパクトSUVです。輸入車ならではのおしゃれさを日常で楽しみたい人は、ぜひディーラーで実車をチェックしてみてください。
