レクサスは、ブランド初となる3列シートの電気自動車(BEV)SUV「TZ」を世界初公開しました。日本では2026年冬ごろの発売が予定されています。
全長5,100mmの大柄なボディに95.82kWhの大容量バッテリーを積み、航続距離は620km(WLTCモード、開発中の暫定値)。前後2つのモーターによるシステム最高出力は300kWに達します。この記事では、日本発売が近づくレクサスTZのサイズや性能、充電性能、装備を詳しく見ていきます。

レクサス新型TZの概要
| 車名 | LEXUS TZ |
|---|---|
| 世界初公開 | 2026年5月7日 |
| 日本発売 | 2026年冬ごろ(予定) |
| ボディタイプ | 3列シートのBEV(電気自動車)SUV |
| 駆動方式 | AWD(前後2モーター) |
| バッテリー容量 | 95.82kWh(暫定値) |
| 航続距離 | 620km(WLTCモード、暫定値) |
| 価格 | 未発表 |
※数値はプロトタイプの値、または開発中の暫定値です。日本仕様の正式な数値は、発売時に発表される予定です。
コンセプトは「Driving Lounge」
TZのコンセプトは「Driving Lounge」。運転する人だけでなく、すべての乗員が笑顔になれる上質な移動空間を目指して開発されました。3列目まで含めて、乗る人みんなが快適に過ごせることを重視したクルマです。
これまでレクサスのBEVのSUVは「RZ」が中心でしたが、RZは2列シートのモデルです。家族や仲間と大人数で移動したいけれど電気自動車を選びたい、という人にとって、TZはレクサスで初めての選択肢になります。
ボディサイズ:全長5.1mの堂々としたサイズ

| 全長 | 5,100mm |
|---|---|
| 全幅 | 1,990mm |
| 全高 | 1,705mm |
| ホイールベース | 3,050mm |
| 荷室容量(VDA方式) | 290L〜2,017L |
| 最小回転半径 | 5.4m(Dynamic Rear Steering装着時)/5.8m(非装着時) |
※プロトタイプ値。
全長5,100mm、全幅1,990mmと、日本の道ではかなり大きなサイズです。ただし、後輪も向きを変える「Dynamic Rear Steering(DRS)」を装着すると、最小回転半径は5.4mに抑えられます。DRSなしの5.8mと比べると、狭い駐車場やUターンでの取り回しに大きな差が出そうです。
後輪も曲がる「Dynamic Rear Steering」とは
一般的なクルマは前輪だけでハンドルを切りますが、DRSは後輪の向きも変える仕組みです。低速では後輪を前輪と逆の向きに切ることで、ホイールベースの長いクルマでも小回りが利くようになります。高速では後輪を前輪と同じ向きに切ることで、車線変更などでの安定性を高める効果があるのが一般的です。全長5mを超えるTZにとって、日本の道路事情に合わせるための大切な装備といえます。
荷室容量は290L〜2,017L(VDA方式)。2列目と3列目のシートはそれぞれ前に倒せるので、人数と荷物の量に合わせて室内を使い分けられます。
電気自動車の3列シートSUVならではの良さ
3列シートのSUVを電気自動車で作るのは、簡単ではありません。車体が大きく重くなる分、十分な航続距離を確保するには大容量のバッテリーが必要になり、コストや重量が増えてしまうからです。TZが95.82kWhという大きなバッテリーを積んでいるのは、そのためです。
一方で、電気自動車ならではのメリットもあります。エンジンがないため走行中はとても静かで、3列目に座る人も会話を楽しみやすくなります。床下にバッテリーを敷き詰める構造は重心を低くし、大きなボディでも揺れの少ない安定した走りにつながります。エンジン車のように排気ガスや振動がないことも、長時間の移動で疲れにくい理由のひとつです。
パワートレイン:システム出力300kWのAWD

| 駆動方式 | AWD |
|---|---|
| フロントモーター | 最高出力167.0kW(227PS)/最大トルク268.6N・m |
| リヤモーター | 最高出力167.0kW(227PS)/最大トルク268.6N・m |
| システム最高出力 | 300kW(407.8PS) |
| 0-100km/h加速 | 5.4秒 |
| バッテリー容量 | 95.82kWh |
| 航続距離(WLTCモード) | 620km(22インチタイヤ装着時) |
※開発中の暫定値。
前後に同じ出力のモーターを1つずつ積むAWDで、システム最高出力は300kW(407.8PS)。全長5mを超える大きなSUVながら、0-100km/h加速は5.4秒と、スポーツカーに近い加速性能を持っています。
充電性能:急速充電で10→80%が約35分
| 急速充電 | 150kW充電でSOC 10→80%が約35分(目安) |
|---|---|
| 普通充電の最大出力 | NACS:11kW/19kW、TYPE2:22kW |
| 急速充電の対応規格 | NACS、CHAdeMO、CCS、GB/T |
※仕様は地域によって異なります。
急速充電は、150kWの充電器を使うとバッテリー残量10%から80%まで約35分が目安です。対応する充電規格は地域によって異なり、日本で主流のCHAdeMO(チャデモ)も対応規格に含まれています。95.82kWhという大容量バッテリーを積むため、自宅での普通充電の環境も合わせて考えておきたいところです。
家庭で充電するときの目安
日本の家庭用の普通充電設備は、出力3kWや6kWのものが一般的です。単純計算では、95.82kWhのバッテリーを空から満充電にするには、6kWで約16時間、3kWなら約32時間かかります(充電時のロスは考えていません)。
ただ、毎日バッテリーを使い切ることはほとんどありません。たとえば1日に50km走る使い方なら、夜の間に普通充電するだけで十分にまかなえるケースが多いでしょう。遠出のときだけ急速充電を使う、という使い分けが現実的です。
インテリア・装備:すべての席を特等席に

インテリアは、横方向に広がりを感じさせる落ち着いたデザインです。TZには、乗員全員の快適さを高めるための装備が数多く用意されています。
- 大開口の薄型可動パノラマルーフ
- オーディオシステムとイルミネーション
- Dynamic Rear Steering(DRS)
- Rear Comfortモード(地域・仕様により異なる)
- Interactive Manual Drive(地域・仕様により異なる)

大きく開くパノラマルーフは、2列目・3列目の乗員にも開放感を与えてくれます。「Interactive Manual Drive」は、電気自動車でありながら、マニュアル車のようにギアを操作する感覚を楽しめる機能です。静かで快適な移動だけでなく、運転する楽しさにもこだわっている点がレクサスらしいところです。
編集部の視点:レクサスTZは誰に向いている?
大人数で移動する機会が多い家族
3列シートの高級SUVは、これまでガソリン車やハイブリッド車が中心でした。TZは、静かで振動の少ない電気自動車の良さを、3列目の乗員まで味わえるのが魅力です。長距離の家族旅行でも、全員が快適に過ごしやすいクルマになりそうです。
サイズと駐車環境は要確認
全幅1,990mmは、日本の一般的な駐車場の区画ではかなり余裕が少なくなるサイズです。自宅やよく使う駐車場に入るかどうかは、事前に必ず確認しておきましょう。最小回転半径を小さくできるDRSの有無も、グレード選びの大切なポイントになりそうです。
日本仕様で確認したいポイント
レクサスは、Rear ComfortモードやInteractive Manual Driveなどの装備について「地域・仕様により異なる」としています。日本仕様でどの装備が選べるのか、DRSが標準なのかオプションなのか、グレード構成はどうなるのかは、正式発表で確かめたいポイントです。発表されている数値もプロトタイプ値や暫定値なので、日本仕様の正式な航続距離やサイズにも注目です。
価格の発表に注目
現時点で日本での価格は発表されていません。大容量バッテリーと高い動力性能、充実した装備を考えると、レクサスのSUVの中でも上位の価格帯になると考えられます。正式な発表を待ちましょう。
レクサスTZのよくある質問
Q. 日本ではいつ発売されますか?
A. 2026年冬ごろの発売が予定されています。正確な発売日はまだ発表されていません。
Q. 価格はいくらですか?
A. 日本での価格は未発表です。
Q. 航続距離はどのくらいですか?
A. 日本のWLTCモードで620km(開発中の暫定値、22インチタイヤ装着時)です。
Q. ボディサイズは?
A. 全長5,100mm、全幅1,990mm、全高1,705mm、ホイールベース3,050mmです(プロトタイプ値)。
Q. 駆動方式は?
A. 前後に1つずつモーターを積むAWD(四輪駆動)です。システム最高出力は300kW(407.8PS)、0-100km/h加速は5.4秒です(開発中の暫定値)。
Q. 日本の急速充電(CHAdeMO)は使えますか?
A. 発表資料では、急速充電の対応規格としてNACS、CHAdeMO、CCS、GB/Tが挙げられています。ただし仕様は地域によって異なるため、日本仕様の対応規格は正式発表で確認が必要です。
Q. 急速充電にはどのくらい時間がかかりますか?
A. 150kWの急速充電器で、バッテリー残量10%から80%まで約35分が目安です。
まとめ
レクサス新型TZは、ブランド初の3列シートBEV SUVです。全長5,100mmのゆとりあるボディに95.82kWhのバッテリーを積み、航続距離は620km(暫定値)、システム最高出力は300kWに達します。日本では2026年冬ごろの発売が予定されており、価格などの正式な発表が待たれます。
